タイム

●英名:Thyme
●和漢名:たちじゃこうそう(立麝香草)、木立百果香
●学名:Thymus vulgaris L.
●科名:シソ科の多年生草本
●原産地:南ヨーロッパ、地中海沿岸
●主産地:フランス、モロッコ、スペイン、ギリシア、トルコ、イタリア、イギリス、ポルトガルなど

 タイムの原産は南ヨーロッパ、地中海沿岸で、シソ科の多年草である。これらの地域では、古くから様々なことにタイムを利用してきた。現在でも、ヨーロッパでは頻繁に利用されているスパイスである。また、タイムの花は、蜂が非常に好むことでも知られている。
 タイムは気候への適応性があり、亜熱帯から温帯ならばどこでも育つため、100種類以上もの変種が存在する。

タイムの香味と利用法

■爽やかな芳香とほろ苦さをもつ。生の葉茎を乾燥させたものは、魚や肉の臭みを消す効果がある。
■肉や魚類の臭みを消したり、ブイヨンやスープストックなどを調理する際に利用するブーケガルニ(香草を束ねたもの)にも、タイムは欠かすことができない。
■魚介類ととても相性がよいため、魚料理によく使用される。臭い消しだけでなく、香りづけの効果も楽しめる。
■オリーブオイルやビネガーにタイムを漬け込んだり、挽肉の詰め物料理などにも利用される。料理本に書かれている「小枝1本」は、粉末の場合だと小さじ1/2杯に相当する。
■タイムの爽やかな香りは、ハーブティーとしても楽しまれている。
■ハム、ソーセージ、ウスターソース、トマトケチャップなどの加工食品にも、タイムは欠かせないスパイスである。

タイムの薬効

■タイムの精油には殺菌作用があるため、防腐や消毒、鎮咳、風邪予防などに効果がある。
■入浴剤によく使われている。タイムは頭をスッキリさせる効果があるため、朝の入浴にはもってこいである。逆にリラックスしたい場合は、ラベンダーやカモミールがよい。心地よい眠りを促してくれる。

タイムの栽培

■タイムは、温暖で日当たりと水はけがよい場所を好む。種子もしくは挿し木で栽培を行う。挿し木の場合は、下葉をきれいにとってから挿すこと。
■収穫は、花が咲き始めた頃に行う。上部約10cmを刈り取る。葉の退色を防ぐため、収穫後は日陰で乾燥させる。
■タイムは多年草ではあるが、年々木質化していくため、葉が固くなっていく。柔らかい新芽を収穫するためには、2〜3年に一回は株を一新するとよい。